パリの空

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Notre nouvelle porte est ouverte pour un futur brillant
2013.8.21(水17/27℃ 

 

 

ボンジュール。

今日の空は快晴。夏らしい、うれしい青空ですよ。

そして今日は、うれしいうれしい記念の日。

ロング散歩をいつも一緒にしているスーパーな友Sと、

新たな食いしん坊ロードを歩みはじめますよ。

そして、ミシュラン2つ星、シャンゼリゼのLe Vで、記念のディナー。

心ウキウキ、顔もニコニコ。

予約にちょっと遅れつつ、ゴージャスなパラスをウロウロ。

「こちらです」と案内された先には、

もっとゴージャス&雰囲気大のレストランが広がって、

「ボンソワー、マダム」と引かれたイスに吸い込まれるように座って

大晩餐会のスタートですよ。

 

 

スススっとたくさんのシャンパンボトルと一緒に登場したムッシュが、

「シャンパンはいかがですか?」と一言。

うーん、動きもしゃべりもなめらかで、私はロゼのシャンパン。

Sはシャンパン・ミレジメ(当たり年に作られたシャンパン)で乾杯。

今度はスススと別のムッシュが現れて、メニューを説明してくれながら

「記念の日をお祝いして、テーブルを特別にデコレーションさせていただきました。どうぞ最後まですてきな夜をお楽しみくださいね」と粋な微笑みで、スルリと立ち去って、スマートな立ち振る舞いに、夢心地。

アミューズ・ブーシュ(「突き出し」のような感じ)に見とれていたら、

今度は、分厚いワインリストを持ったムッシュが現れて、

選んだメニューにあったワインをアドバイス。

私は気楽にアミューズ・ブーシュを楽しみつつ、友Sは、真剣な顔でワインリストと格闘ですよ。

写真左:アミューズ・ブーシュ。奥から、サーモン、パルメザンチーズを使ったパリパリしたの、手前はオリーブのフライですよ。

 

 

メニューにたくさん並ぶおいしそうな料理を1つのコースにした Degusutation Gastronomique de l’ete(夏の美食コース)。

目の前にかわいいお皿が運ばれて、いよいよスタート。

メニューに書かれた料理の名前を覚えきれず、8品来ることだけを頭に入れて、

いよいよ最初の1品・・・と思ったら、サービスしてくれたムッシュが「(左から)赤ピーマンのムース、タコの○○、タコの○○」とお料理の説明に「まだコースは始まりませんよ」とウィンク。アハハ、と笑ったら「いえいえ、ホントはコレがアントレ(前菜)、プラ(メイン)、デセール(デザート)です。」と左から順番に指差して、また一笑い。友Sにサービスをしてくれたムッシュも、笑いを独り占めしている同僚に対抗意識を燃やしたのか、2人してテーブルに近寄ってきては、クスっと笑っちゃう一言を言って去っていったり、プロの動きに、緊張を和らげる笑顔が加わって、最高のサービス。高級レストランのおもてなしは、緊張させることではなくて、心から料理を楽しんでもらえる環境をつくることなんだな、と、おもてなしの心に感服。とても、うれしい発見ですよ。

 

 

そして、外も暗くなった頃、いよいよコースのスタート。

鮮やかな赤―い四角に、爽やかな黄色&黄緑の半円。

(トマトのミルフィーユ。カニとアボカドが入ってますよ。シャーベット上になった冷静スープも添えられて、夏らしくさっぱりした1品で快適スタート。)

スっと目の前にサービスしてくれて「(半円が縦になるように置きながら)こうすると月、でも、こうすると(90℃お皿をゆっくり丁寧に回して)あなたに向かって微笑んでますよ。私たちの気持ちです。」と、ステキな言葉付き。

「わぁ〜、なーんてすてきな言葉なんでしょう」と、私もムッシュのユーモアに乗って目をキラキラさせたら、友Sのサービス係が楽しそうな笑顔を浮かべながら「もうバカなことはやめて、そろそろまじめになろう」と的確なつっこみ。高級レストランらしく、声のトーンももの静かで動きも柔らかだからこそ、2人の笑顔に魅了されっぱなし。

 

 

そして、クトー(写真手前:刀みたいに長い貝)と、アワビ(写真奥の2品)。

貝がふっくらジューシーで、ソースが最高。

Sも目を見開いて、ソースに感動。

いつもならパンにたくさんソースをつけて食べるのに、今日はパンを控えめにしていて、小さな努力に笑っちゃいましたよ。

アワビもコリコリした食感を楽しんだり、スープの中に柔らかく似たアワビが入ってたり、なんだか日本を思い出す味で、ほっくりタイム。

 

 

そして、お皿のカバー(?)をパッと開けて現れたフォアグラ。

イチゴとリュバーブの香りがとっても軽やかで、気品大。

お料理の説明が子守唄みたいに頭に響いて、食べる前から目はトロトロ。

キャンドルの光が赤ワインのグラスに反射して、

フォアグラの赤みを帯びたソースもキラキラ。幻想的だな〜。

「イチゴもソース(ふわふわの泡)も全部一緒に食べてくださいね」のアドバイス通り、口に入れたら、パーっと広がる高貴な香りとフォアグラのリッチな食感に目が覚めましたよ。イチゴとフォアグラの意外な組み合わせに、友Sも私も目がキラキラ。新しい味の発見に、感動が止まりませんよ。

 

 

そして、オマール。最高級のオマール・ブルーですよ。

半生にグリルされて、最高の火加減。

あさりもジューシーで、魚貝好きな日本人の心をグッとつかむ1品ばかり。

オマールを心待ちにしていた友Sも、「オマール・ブルー」とつぶやきながら、目を閉じて味わってますよ。

 

 

まだまだ続く、食の競演。

羊で有名なアヴェロン地方の乳飲み子羊のロースト。

半円に添えられた緑の中には、ソースが入ってて、

口でジュワっと溶けますよ。

スパイスが効いた子羊のロールと、ミニ野菜も添えられて、かわいいな〜。

背もたれに背中をくっつけられないくらい、お腹がもうパンパンだけど、

姿勢を正しつつ、ゆっくり味わって、お料理を完食。

 

 

完食できた喜びと、まだまだ続くコースの恐怖に少々震えながら、

チーズの登場。最初は1種類だけにしよう、と思ってたのに、

ソフト系もハード系もたくさん並ぶチーズの棚を目の前に、

いい具合に熟成されたチーズが「今が食べごろよ!」と話しかけてきてるみたいに感じて、3種類もセレクト。「プロの熟成具合を知りたい欲」に負けちゃったな〜。全部「ほんのちょっとずつ」とお願いしながら、ブリアサヴァラン、ロックフォール、○○(ハード系。名前は忘れちゃいました)がお皿に並んで、

うれしさと興味に負けた自分に複雑な気持ち。

チーズ大好きな友は、しっかりチーズの説明を聞いて、的確に頼んでいて、

この段階でも意識がモウロウとしてない友Sに、びっくりですよ。

ただ、さすがに全部食べきれず、自分で選んだチーズを残すというまさかの事態。「あー、もう1つ胃袋があればなー」と思いつつ、懸命に自己セーブ。

 

 

そして、最後にデザートタイム。

まったりとした雰囲気の中、白いかわいいデザートが運ばれてきて(写真左上)、

「これなら食べれそう」と小さいサイズにニコリ。

でも、サービスしてくれたマダムが「プレ・プレ・デセールよ」と微笑んで、

ムッシュも「まだまだ終わりませんよ」とにこやかスマイル。

白桃のジェラートにスグリとヴェルヴェーヌのソースが爽やかで、フレッシュな口直しに、「あー、これで救われた!」と私も友Sもふくれたお腹に反り返りそう。でも、これはまだまだデザートのほんの序章・・・。

「おめでとうございます。お祝いのプレゼントをどうぞ。」とキャンドルが灯されたデザートが運ばれてきて、粋な演出に感動〜。「写真を撮りますので、どうぞあちらに」と友Sをナビゲートしながら、パシャリ。あまりのお腹いっぱいに、ロマンチックな雰囲気をすっかり忘れてたけど、ディナースタートの時のロマンチックな気分に戻って、ステキな夜を再スタートですよ。

ザクロと何か(またまた忘れちゃいました)の冷静デザート。

サッパリとした味に、おいしく頂いてたら、「こちらをどうぞ」と撮ったばかりの写真をカードにして、プレゼントしてくれましたよ。

ステキな時間にうっとりしつつ、ココまでお腹はふくれるのか〜、とかつてないパンパンのお腹を見ながら、勝手に笑いがでちゃうほど降参寸前。

そして「いよいよコレで、最後です!」と運ばれてきた、チョコレートのミルフィーユ(写真左下)。ブルーベリーとブラックベリーのシャーベットに、チョコレートムース、サクサクパイが下に隠れて、見た目と違って軽い仕上がり。思わずスプーンが進んじゃう自分に震えつつ、あまりのおいしさに顔はニッコリ。でも友Sは首を振りながら、手が止まってますよ。「甘いものは別腹」は本当だったんだなぁ、と偉大な女子力に、誇り大。

 

 

食べ終わったころは、もう真夜中近くで、満席だったお客さんもマバラに。

膨らみすぎたお腹に、姿勢を正してしか座れなくて、

真夜中でも姿勢を伸ばして「礼儀正しい日本人」になっちゃいましたよ。

そして、まさかのミニ菓子が目の前に・・・。

1個1個かわいくて、カリソン、カヌレ、チョコレート・・・。

大好きなものバカリだけど、目には何も映らなくて、あぁ、残念。

イチゴがコーティングされた白いデザートをもらって、「他には?」の声が遠くに響いていくくらい、モウロウ。

Sもイチゴのデザートを手にして、「さっきのは最後じゃなかった・・・」とデザートのおまけ付きにモウロウとしてますよ。

「1つだけでいいんですか?他にもどうぞ」の声に「もうダメ・・・」と声も弱くつぶやいたら、ムッシュが「アハハ」といつもの爽やかな笑み。最後にまたお祝いのプレゼントをいただいたり、本当に心温まるサービスに、感動の嵐ですよ。そして、夜中にシャンゼリゼ散歩。

4時間近く食べ続けて、歩かずにはいられないくらいパンパンになったお腹を抱えながら、友Sが「あー、最後のチョコレートミルフィーユを残すなんて、主義に反する!」と一言。「でも、もうアレは無理だった・・・。無理だった・・・。」と独り言を言ってて、大笑いですよ。

1つ1つのお皿に、おいしい発見が詰まっていて、目を見開いてばっかり。

フレンドリーで、でもびっくりするぐらい静かに忍び寄ってサービスしてくれるムッシュたちのプロ精神も心地よくて、偉大なパレスの優雅な食事に尊敬のまなざし。すばらしい料理を引き立てる、すばらしい名脇役ですよ。

 


新しい人生の扉も、美味礼賛でスタート。

近くからも、遠くからも、いつも心の支えになってくれるフランス中の友たちと日本の友たちに囲まれて、本当に幸せですよ。記念に残るすばらしい1日に、たくさんのメルシー・ボクー!

 

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